生まれも育ちも東京の稲城市出身の大河原邦男さん。
お仕事40周年ということで作品展が行われています。2月11日はゲストに笹川ひろしさんを招いてのトークがありました。
トークのお話をざっくりと。
角川の人を司会に大河原さんと笹川さん登場。大河原さん相変わらず渋い。白髪になってるんだなぁ~。
笹川さんは雑誌などで拝見した写真とそんなに変わらず若々しいです。お二人の出会いからお仕事の話、当時の思い出や裏話がいっぱいでした。
ざっくりと記憶している言葉を載せておきます。記憶で書いてるので多少は曖昧かも。
語尾は味気ない感じになってますがご容赦を。大体こんな事言ってたなー程度にどうぞ。
■大河原
・72年に結婚を機に転職。家も近かったのでタツノコを受けた。
・最初の仕事はガッチャマンのロゴ。鳥のようなシルエットのやつ。(ケンがダイブしてるやつ?)
・アニメを知らずにこの世界に入ったため凝ったデザインのメカを描いて作画陣から渋い意見を聞いた。
・天野さんは先輩。当時十代だった。吉田竜夫さんの弟子みたいな感じでした。
・ヤッターワンなどは中村光毅さんのデザイン。ヤッターキングは僕です。
・ヤッターマンの仕事は楽しかった。
・笹川さんはマンガ出身の為自分にはない発想力のある人。
・実写映画のヤッターワンちょっと怖いよね。僕だったらもうちょっと可愛くしたのに。
・富野監督、ガンダムと大河原というイメージがあるがお仕事は笹川さんやタツノコのほうが多いですよ。
・ガンダムの美術・メカ・キャラの内、美術とメカはタツノコ出身の人間なんですよ。
・今ガンダムAGEとかやってるみたいだけどデザイン重視すぎる。見た後にシルエットが印象に残るようなものがいい。
・職人って言葉好き。
・当時はデザイン買取だったから。ガンダムロイヤリティだったらいまビル建っていたなぁ。
・中村光毅さんと安彦良和さんは嬉しそうに仕事をする。ふたりとも凄い。二人に勝てるのは立体工作ができる事。
・稲城市のイメージキャラクター、稲城なしのすけは奥様がお話を受けて無料です…。話がドンドン進んでいく…。
・デザインに悩むことはほぼ無い。新しい依頼来ないし。
■笹川
・絵の凄いうまい人が来たと中村さんが褒めていた。
・大河原さんがガッチャマンをやっていたときはハクション大魔王やいなかっぺ大将などのコメディをやっていた。
・ガッチャマンが人気の時に上の人が初めて笑顔になった。
・当時タツノコの社員は普通の会社と同じように時間でのお給料。でも業界的に夜遅い人も多いのでお給料の査定が難しい。
・このため能力にあった評価を模索するようになっていった。(今の枚数でいくらの始まりあたり?)
・天野さんは遅い時間に来ていつ帰ったかわからない感じのため能力は10でも時間の面では0評価に近かった。
・社員やその家族も連れて旅行に行ったものです。
・押井守さんや漫画家の秋本治さんもタツノコにいましたよ。
・おもちゃを売るためのデザインで大河原さんは木で作ったモックを用意して説明するためとても説得力があった。
・ボカンシリーズは企画ができてもおもちゃのデザインが決まらないとGOサインが出なかった。
・シリーズを作るとネタを出すのが大変。だからタイトルが「ヤットデタマン」に。
・15年目に一度タツノコををやめる。フリーになると仕事が沢山きてしまい煩雑になってしまった。その後再びタツノコへ。
・フリーの間はハットリくんやヤマト等を手がけていた。
・タツノコは他とは違うスタイルを築き、多くの後進を輩出してきたと思っています。
・実写映画のヤッターマンは台本読まされて2,3度現場に行きました。
・映画ヤッターマンでカメオ出演することになり寿司屋で座っているだけと聞いたらテイク3までかかった。
・最近の作品は物語が謎のままでもそれがいいらしい。その辺がよく分からず映画好きの息子とその辺について話したりします。
・会津若松市のゆるキャラ「お城ボくん」をデザインしたんですよ。(笹川ひろしさんは会津若松市出身で親善大使です)
等など他にもたくさんのお話が飛び出しました。
残念な点といえば司会の角川の人が場馴れしてないせいでトークが時々中断気味に。一番話し慣れている大河原さんが上手にフォローをしてくれてました。
やはり司会進行はそれなりの経験のある人やプロがやるべきですね。上手に仕切ればもっと面白い話出てきたはず。
オフマイク気味で何言ってるかよく分からなかった…。あと話してくれてるんだから相手をチャンと見ないとね…。
まぁこの方は最後にちょっと出てくる新作の絡みで必要だったのかなぁ…。
あ、ぐちっぽい。イカン。
そして話はタツノコ50周年に移り、現在大河原さんと笹川さんでオリジナルの作品を作っているという流れに。
・ガンダムとゾロメカが戦うような感じ。(ガンダムとボカンのいいとこ取り)(笹)
・ロバのようなメカのお腹に福引のガラガラのような物がありそこからメカが出てくる?(大)
・キャラクターデザインは上北ふたごさん。(笹)
・デザイン画をいっぱい描いてくるので選ぶのが大変なぐらい。(笹)
・現在の絵はイメージとちょっと違うと話したら「新しいの描きます!」と張り切っている。(笹)
・アニメのデザインはこれで最後になる気持ちでしっかりとデザインしています(大)
・3月に都内であるアニメフェアで少しお見せ出来る予定(笹)
・発表はタツノコ50周年の10月頃を目指しています(だったかな)
ざっくりこんな感じでした。
このあとちょっとした質問コーナーなんかもあったりしつつ無事トークイベントは終了となりました。
新作でオリジナルってのは楽しみですね!
そして子供の頃見ていた作品を作っている人を間近で拝見できる喜び。現役なんだから凄いよなぁ。
ずっと年下の自分のだらしなさが恥ずかしいっ!自分もがんばる!
お話しした言葉で思い出したら追記しておきます。
アニメ | trackback(0) | comment(0) |