数年ぶりに小説を読めました!おめでとう私!
ちょっと訳ありでここ数年小説を読むことができませんでした。
文字を読むことはできるのですが長文がダメに。長くても新聞の1記事が精一杯。
それ以上はまったく情報として頭に入ってこない状態でした。だから小説などは
物語として文字を読むことができなくなっていました。本読むの好きな身としてはこれはしんどいものです。
そんな中、今回も読めないだろうと思いながらもこのビブリア古書堂の事件手帖を購入したのですが…
読めた!一冊全部読めました!(感涙)
ものすごく嬉しい。そして面白かった!
物語は本を読めない体質だが物語には興味がある体育会系就職浪人五浦大輔と本に関して
膨大な知識を有し本に関わる事のみ多弁な人見知りの篠川栞子さんが経営する古書店
ビブリア古書堂にやってくる人物とその人が持ってきた本にまつわる物語だ。短編を数本まとめてひとつの本になっている。
一応ミステリの部類らしい。私は普段ミステリを読まないのでそういうものなのかはわかりませんがそうらしい。
でも殺人的な要素はない。物語のきっかけになるお客が持ってきた本からその人の売りに来た背景や問題、
人物像を栞子さんが鋭く分析していく。
売りに来た本はその回のタイトルにもなっている。本の内容とお客の物語が融け合ってそこにドラマが生まれていくという展開が面白いです。
出てくる本は全て実在する本で、物語だけではなく紹介された本の内容も知ることができ、これをきっかけに原書を読んでみたくなります。うまいなー。
全体を通して落ち着いてゆっくり読める作風でとても読みやすく面白かった。
短編ながらも今までの話は全てつながっているので読み進めると伏線となった会話がリンクしていくのも楽しみの一つです。
また複雑な家庭環境と過去を匂わせる栞子さんがとても可愛い。あの性格は男性ならば大抵惚れます。
五浦と話が進むたびにちょっとずつ距離が縮まっていくのをニヤニヤしながら読むのがたまりません。最後は気持ちよく結ばれて欲しい。
この栞子さん。名前からして本好きなのが伝わります。黒のロングでメガネで好きな事以外はちょっとダメで…あれ?
なんかどっかの紙使いの人とイメージがたぶる。どちらもおっぱいだし…。ごほんほごん。
なににせよまた小説が読める喜びがやって来ました。そのきっかけになったこの本に感謝!
読み終わったそばから続きが気になります。
![]() | ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫) (2011/03/25) 三上 延 商品詳細を見る |
本 | trackback(0) | comment(0) |